HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 36634 Content-Type: text/html ETag: "fd0c5-11c8-a26a2f00" Expires: Tue, 08 Jun 2010 22:21:51 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 08 Jun 2010 22:21:51 GMT Connection: close 6月8日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
現在位置は
です

本文です

6月8日付 よみうり寸評

 〈脱小沢〉――あれよあれよという間のことで、にわかには信じがたい〈脱〉だ。民主党の菅直人新政権は本当にそうなのか◆幹事長、官房長官を目玉に、党役員と閣僚の新人事はそれがかなり鮮明だ。〈脱〉の声はつい先日まで水面下にじっと潜んでいた。それが不思議なほどだったのに◆とりわけ幹事長が小沢一郎氏から枝野幸男氏にというのは大変化。だが、新幹事長の記者会見には、おやおやと思わせるものがあった。小沢氏の〈政治とカネ〉についてのこと◆「辞任で一定のけじめはつけた」という見解だ。党内で反小沢、非小沢の急先鋒(せんぽう)とみられる人でも、このポストにつけば、小沢氏に十分の配慮が必要なのだろう◆証人喚問や政治倫理審査会についての話に及ぶと〈防御権〉などを持ち出したのはいかにも雄弁な弁護士だ。きのう「辞任すれば済むことでない」と書いたばかりの当欄にはいささか失望の会見◆会見では鳩山氏に慇懃(いんぎん)無礼、小沢氏に傲慢(ごうまん)無礼を思ったものだ。枝野流が雄弁無礼でなければいいが。

2010年6月8日13時57分  読売新聞)
現在位置は
です