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6月3日付 よみうり寸評

 〈一蓮托(いちれんたく)(しょう)〉――極楽浄土で同じ(はす)の花の上に生まれること。転じて、ものごと・結果のよしあしに関係なく、行動、運命を共にすること◆民主党の鳩山首相と小沢幹事長がそろって辞任する。〈政治とカネ〉に同じ傷を持ち、党の代表、幹事長を交互に務めるなど、持ちつ持たれつ一蓮托生の関係などと言われてきた◆どちらが持ちかけたか、刺し違えなのかなど、密室の話になぞも残るが、とにかく一蓮托生の辞任となった。信を失っての辞任は当然だが、何よりも参院選の不安に迫られたためが明白で情けない◆間を置かず〈代表選〉を設定したが、単に〈表紙〉を替えればいいというものではない。「首相たる者、影響力をその後、行使し過ぎてはいけない」◆首相はそう言うが、幹事長の方はどうか。「もう残務の仕事をするだけ」とは言うが、隠然たる影響力を保持し、〈闇将軍〉になる心配が小さくない◆辞めたからといって〈政治とカネ〉について、2人ともまだ果たしていない説明責任を免れるわけではない。

2010年6月3日13時47分  読売新聞)
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