HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49909 Content-Type: text/html ETag: "f43b8-1115-c46458c0" Expires: Wed, 02 Jun 2010 21:21:50 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 02 Jun 2010 21:21:50 GMT Connection: close 6月2日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



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6月2日付 よみうり寸評

 〈普天間〉と〈政治とカネ〉が、やはり命取りになった。この二つの重大なテーマの両方で、鳩山首相は重大な〈食言〉をした◆普天間移設では「最低でも県外」という沖縄との約束を果たせなかった。政治とカネでは「秘書の罪は議員の責任」と言い、他人には議員バッジをはずさせたのに、自分のこととなると「知らなかった」で押し通した◆とうとう辞任に追い込まれたのは、二つの〈K〉(基地とカネ)というよりは、二つの大食言をはじめとして〈首相の言葉〉が何を言っても、国民に信じられないようになったからだ◆首相の辞任表明を聞いてかつて、江藤淳氏が鳩山由紀夫氏について書いたエッセー〈鳩山家四代の禍根〉を思い浮かべた。「こんな優柔不断な人物に国政を委ねたらどんなことになるのか」◆「新党の理念に、国民の安全を保障する国家の防衛について真剣に考えた形跡がない」。14年前、旧民主党旗揚げ当時の文だが、今の事態を予見したかのようだ◆〈民、信なければ立たず〉を深く思う。

2010年6月2日13時45分  読売新聞)
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