
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 51725 Content-Type: text/html ETag: "a7bae-162a-4dff66c0" Expires: Wed, 02 Jun 2010 01:21:43 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 02 Jun 2010 01:21:43 GMT Connection: close
![]() GM破綻1年 国有化から脱する道は遠い(6月2日付・読売社説) 米自動車大手、ゼネラル・モーターズ(GM)が経営 本格的な再建の道は厳しく、国有化から脱して自立するまで、まだまだ時間がかかるのではないか。 GMは破綻後、米国とカナダ両政府から巨額の公的資金を受け、株式の7割を両政府が保有する国有企業として再建途上にある。 初めて復活の兆しをうかがわせたのが、最近発表された今年1〜3月期決算だった。売上高が前年同期比で4割増の約315億ドルとなり、純利益も約9億ドルで3年ぶりに黒字に転換した。 合理化の効果に加え、北米の新車販売台数が12%増と復調し、アジアなど新興国市場も45%増と躍進したのが要因だろう。 赤字の垂れ流しを食い止め、黒字を確保できたのは、久しぶりに明るい材料である。 この結果、GMは政府からの借入金の一部を前倒しで返済し、大型投資の再開も決めた。GM首脳は、再建が順調に進んでいると、手応えも感じているようだ。 だが、先行きは楽観できまい。米国とカナダ両政府に対する未返済の債務は、出資分を含めて、約520億ドル(約4・7兆円)と巨額である。 GMは、今年末か来年にも株式を再上場し、上場益で債務を返済する計画だが、そのメドは立っていない。 北米の売り上げが好調だったのは、リコール問題でトヨタ自動車の販売が低迷したことに助けられたためだ。GMは、新型エコカーの「シボレー・ボルト」を年内に販売する予定だが、勢いが続くかどうかは不透明である。 急成長している新興国市場は、自動車各社が狙う主戦場で、競争はますます激しくなる。 再上場を実現するには、「売れる車」を次々と投入するなどして、安定した収益を確保しなければならないが、高いハードルだ。 このところ、業界で加速している電気自動車などの次世代カー開発を巡る大型提携の動きも、GMにとって脅威といえる。 独フォルクスワーゲンとスズキの連合に続き、日産自動車と仏ルノーが独ダイムラーと提携した。トヨタは米国の電気自動車ベンチャーとの提携に踏み切った。 こうした合従連衡から孤立するGMが、再建を進めながら、エコカー開発で出遅れを いつ本格再建の軌道に乗れるのか、試練は当面続きそうだ。 (2010年6月2日01時16分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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