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5月31日付 よみうり寸評

 〈手に取るなやはり野に置けれんげ草〉――野の花は野に咲いているからこそ美しい。自分だけの都合で手折ってはいけない◆江戸後期の俳人・滝野瓢水の句。やはり以下は、ことわざとして使われている。社民党の連立離脱で思い浮かべた。普天間移設の問題で福島党首が消費者相を罷免されては当然の帰結だろう◆やはり、野いや野党にということになった。普天間移設の「海外、県外」は社民党政策の〈一丁目一番地〉。これは曲げられない。主張の是非は別として連立離脱は筋が通っている◆同じ「海外、最低でも県外」と高言しながら県内の辺野古へ回帰した鳩山首相の方が変節したのだ。「職を賭し」とまで言っていた首相の辞任が先ではないのか◆れんげ草を手に取った時から間違いは始まっていた。安全保障という根本の合意をあいまいにしたままの〈呉越同舟〉なら〈同床異夢〉で早晩の破綻(はたん)は必至だった◆福島氏への電話で「あなたが正しい」と民主党の小沢幹事長。首相が正しくないということになる。

2010年5月31日13時49分  読売新聞)
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