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5月27日付 よみうり寸評

 〈維持員席〉――かなりの相撲ファンでも、椅子(いす)席、(ます)席、()まり席までは知っていてもこれは知らなかったという人が多い◆土俵下の審判、控え力士などが座るところが溜まり。そのすぐ後ろから枡席までの間を溜まり席という。通称〈砂かぶり〉。その中でもさらに特別なのが維持員席で一般には販売されない◆維持員とは日本相撲協会に一定以上の寄付をするなどで、協会が貢献を認めた個人、法人のことだ。有力な後援者、古い相撲言葉なら〈たにまち〉だろう◆そのたにまちの席で暴力団幹部が観戦、これに現役の親方2人がかかわっていた。愛知県警によると、昨年7月の名古屋場所で延べ五十数人が観戦している◆暴力団には他のルートもあるようで、少なくとも6年前から観戦が常態化していたと県警は見ている。おやおや、協会は暴力団排除に努めていたはずと思ったが◆テレビ桟敷の多くのファンには、枡席も遠いが、まして垂涎(すいぜん)の砂かぶり。そこに、たにまち、いや維持員ならぬ暴力団はいただけない。

2010年5月27日14時07分  読売新聞)
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