
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 51500 Content-Type: text/html ETag: "b7e2f-15b6-47dce600" Expires: Thu, 27 May 2010 00:21:42 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 27 May 2010 00:21:42 GMT Connection: close
![]() 相撲界と暴力団 抜本改革で癒着を断ち切れ(5月27日付・読売社説)不祥事続きの相撲界で今度は、多数の暴力団員の観戦に、現役の2人の親方がかかわっていたことが明らかになった。 角界と暴力団の癒着が疑われても仕方がない、ゆゆしき事態である。 暴力団員の観戦が確認されたのは、昨年7月の名古屋場所だ。愛知県警によると、土俵近くのテレビに映りやすい席で、15日間の場所中に延べ五十数人の暴力団幹部らが観戦した。 暴力団側の目的について、県警は、「刑務所でテレビ観戦している組員に、姿を見せるためだったのではないか」とみている。 これらの席は「維持員席」と呼ばれ、日本相撲協会に一定額以上の寄付をした個人や団体に無料で割り当てられている。現役の親方は、相撲案内所(茶屋)を通じて席を確保し、そのチケットが暴力団に流れたとみられる。 2人の親方は、「知人から頼まれた」「暴力団に渡るとは思っていなかった」などと話し、暴力団への直接的な便宜供与は否定しているという。 仮にそうであっても、相撲協会の運営を担うべき親方が、特別席での暴力団員の観戦という事態を招いた責任は大きい。相撲協会は27日の理事会で処分を検討するが、厳正な対処を求めたい。 両国国技館での今年の初場所でも、維持員席で暴力団幹部が観戦するケースがあったという。 相撲観戦が、暴力団の結束力の強化に悪用されることがあってはならない。相撲協会は、チケットが渡ったルートを徹底的に洗い出す必要がある。 相撲界と暴力団との関係を巡っては、大関琴光喜が野球賭博にかかわり、暴力団関係者から口止め料を払うよう脅されたという疑惑が週刊誌で報じられたばかりだ。警視庁は琴光喜から任意で事情聴取した。 暴力団とは関係を持たないという意識を末端にまで徹底させ、違反者には厳罰で臨む姿勢が、相撲協会には求められている。 時津風部屋での暴行死事件、大麻問題、横綱朝青龍の暴行騒動による引退――。相撲界は不祥事の連鎖を断ち切れないままだ。 今月の夏場所は、横綱白鵬の強さばかりが目立ち、13日目で早々と優勝が決まった。肝心の土俵は盛り上がりを欠き、土俵の外で醜聞が続いては、ファンの相撲離れに拍車がかかるだけだろう。 土俵際の相撲協会が、どう抜本改革を進めるのか。その取り組みをファンは注視している。 (2010年5月27日02時04分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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