HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48974 Content-Type: text/html ETag: "fd13a-118a-faf00580" Expires: Wed, 19 May 2010 03:21:33 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 19 May 2010 03:21:33 GMT Connection: close 5月18日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



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5月18日付 よみうり寸評

 〈姑息(こそく)〉――もともとは、しばらくの間、息をつくことだが、転じて一時のまにあわせに物事をすること。一時逃れ、その場のがれ◆今、普天間移設の〈5月末決着〉について鳩山政権のやっていることは、姑息と言うほかはない。「首相発言ということでペーパーを出し、それで了解する方法もある」と平野官房長官◆〈決着〉のかたちのハードルを日に日に低くして今や、何とか〈体裁〉を整えようというお粗末なところまで()ちてきた。どう整えようと、これはもはや〈決着〉と言えないことは明白だ◆首相の言う「米国、沖縄、連立与党」のすべてが合意しての決着など、どこへやら。今、長官が体裁を整えようというのは政府の対処方針でしかない◆政府方針なら首相は3月末までにと言っていた。その決着さえ迷走し、閣議決定―閣議了解―首相発言のペーパーへと墜ちた。まさに紙のごとく軽い◆社民党に配慮、連立の亀裂回避のためらしいが、この期に及んでも、首相は何と「状況を見て判断すればいい」だと。

2010年5月18日13時43分  読売新聞)
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