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5月15日付 よみうり寸評

 首相官邸に海軍将校らの一団が乱入する事件があったのは1932年のきょう。「5・15事件」と呼ばれるクーデター未遂事件だ◆当時の官邸の主、犬養毅首相は乱入者を応接室に通して「話せば分かる」と諭そうとした。演説名手と言われた政治家らしい。が、将校らは「問答無用」と対話を拒否、犬養首相に発砲して命を奪った◆本当に話せば分かるかどうか。対話が必ずしも理解や意見の一致につながらないのは常として、最初から問答無用では何も始まらない◆今週公表の日本PTA全国協議会の調査結果を見てこの事件を思い出した。携帯電話を持つ中学生の6人に1人が「食事中や団らん中でも携帯電話は手放せない」という◆友人のメールにすぐ返事できるようにということか。しかし、携帯を気にしながらの団らんでは、家族同士の対話は希薄になる◆週末は家族で食事という機会も多いだろう。最近は大人でも携帯電話を手放せない人が多いが、たまに忘れてみるのもいい。家族で話せば分かることもある。

2010年5月15日13時45分  読売新聞)
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