
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 50609 Content-Type: text/html ETag: "acaaf-1665-1c6a8c40" Expires: Sat, 15 May 2010 01:21:36 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 15 May 2010 01:21:36 GMT Connection: close
![]() 5月末決着 首相の言葉を誰も信じない(5月15日付・読売社説) 米軍普天間飛行場移設問題で鳩山首相が約束した「県外移設」に続き、「5月末決着」も事実上 首相は13日、「6月以降も努力する」として、5月末決着の断念を表明した。それが、また14日には、月末決着へのこだわりを示したりもしている。 こうした右往左往ぶりをみて、首相の言葉を信じられなくなった人も多いだろう。「5月末決着」を信じている国民は、ほとんどいるまい。 首相は、普天間移設問題の「決着」の意味について、「沖縄、移設先の自治体、米国、与党すべての同意」を挙げてきた。 結局は、それぞれの同意取り付けに、ことごとく行き詰まり、「決着」という言葉の定義を変換させざるをえなくなった、というのが実態だろう。 指導者には、こじれた問題の解を見いだす力や、それを実行に移す決断力が不可欠だ。首相にはこれらの資質が不足している。 昨年12月、首相は決断の好機を迎えながら、社民党の「連立政権離脱」カードで揺さぶられると、結論をあっさり先延ばしした。 平野官房長官を仕切り役に、政府・与党の「沖縄基地問題検討委員会」を作ったが、安全保障政策で相いれない社民党との間で合意できるはずもない。 沖縄県や鹿児島県・徳之島などとの話し合いの進め方も、稚拙ぶりが際立っている。 今年1月の名護市長選で移設反対派が勝利すれば、問題が暗礁に乗り上げてしまうことは、誰しもが予測できたことだった。 あげく、反対派の市長が当選すると、平野長官は選挙結果を「 首相の沖縄訪問と同様、平野長官の鹿児島入りも、初めからボタンを掛け違えたままだった。説得どころか、関係者の反発を増幅させている。 首相は、オバマ米大統領との信頼関係構築に失敗した。大統領とまともな会談も出来ないのでは、交渉が 関係閣僚が勝手な発言をし続けたのも、いただけない。「政治主導」の名の下、過去の経緯に詳しい官僚組織を交渉から外してきたことも、解決を困難にした。 こうした深刻な事態を招いた首相はもちろんのこと、平野長官の政治責任も重大である。どう責任をとるつもりなのか。 政府・与党が今の延長線上で作業を続けても展望は開けまい。 (2010年5月15日01時09分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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