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5月14日付 よみうり寸評

 「きのう? そんな昔のことは覚えちゃいない。あす? そんな先のことは分からない」そんな映画のシーンやセリフと重ね合わせて、鳩山さんを思うと面白い◆読者からのそんなはがきに笑ってしまった。だが、普天間移設について高言し続けてきた〈5月末決着〉までも反古(ほご)にするとなると、笑い事では済まされない◆それでも、首相は事の重大さがわからないかのように平然としている。不可解極まりない。「覚悟を持って臨む」「命がけで体当たり」「職を賭す」……。こう言ったのは誰だったのか◆すべて5月末を目指した発言で、米大統領に約束したことでもある。「職を賭す」は、日本語の通常の解釈なら、失敗したら辞職だが、鳩山語では違うらしい◆首相の周辺も周辺だ。こぞって決着の先送りを当然とし、「辞めるの辞めないのという話に直結するような話ではない」(北沢防衛相)という。理解に苦しむ◆食言、失言、弁解、撤回……の連続。政治の言葉をここまで軽く、空疎にした首相の責任は重大だ。

2010年5月14日13時55分  読売新聞)
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