HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49734 Content-Type: text/html ETag: "f5479-1157-7d836740" Expires: Fri, 14 May 2010 01:21:48 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 14 May 2010 01:21:48 GMT Connection: close 5月13日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



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5月13日付 よみうり寸評

 〈普天間移設の5月決着〉について〈決着の定義〉うんぬんの話があるが、まことに奇っ怪な話だ◆鳩山首相の言う決着は「米国、沖縄、連立与党がいずれも移設先に合意すること」以外にない。今ごろになって、〈定義〉などと言うのは、5月末の決着が危うくなったからにほかならない◆その〈定義〉などを口にした人、平野官房長官が12日、自衛隊機で鹿児島市に飛んだ。徳之島町議5人と会談してのとんぼ返り。5月末を目前にしてドタバタ、あたふたの印象だ◆佐々淳行さんが著書の〈わが「軍師」論〉で〈逆命利君〉を書いた。「ノー」と上司の命に逆らい、結果的には上司を救うことだ◆官房長官は軍師の役どころ。それがあたふたではさまにならない。佐々さんは鳩山、小沢両氏について「イエスマンの忠実な秘書はいても、逆命利君の秘書役はいなかったようだ」と書いている◆その章は題して〈なぜ今「軍師論」なのか――軍師も股肱(ここう)の臣もいない鳩山総理〉。軍師なく、ぶれる内閣の悲哀は日本の悲哀だ。

2010年5月13日13時49分  読売新聞)
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