HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 60824 Content-Type: text/html ETag: "f5416-111e-d4808fc0" Expires: Fri, 30 Apr 2010 22:21:48 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 30 Apr 2010 22:21:48 GMT Connection: close 4月30日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



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4月30日付 よみうり寸評

 洋の東西を問わず〈いじめ〉はどこにでもある。〈いじめの効用〉などといえば、大ひんしゅくだろうが、いじめを克服していいことがあった時、結果的に、そんな表現が許されるかも知れない◆新大関・把瑠都は母国エストニアで柔道を始め、柔道を通して相撲を知り、今日に至った。その第一歩、柔道を始めたきっかけが〈いじめ〉だったという◆バルト3国の一つエストニアの村で生まれ育ったカイド・ホーベルソン少年は太っているということで、いじめられた。「だから、強くなりたかった」◆その一心で柔道に打ち込み、100キロ超級でエストニアのジュニア・チャンピオンになった。19歳で来日、この5月場所、新大関として土俵に上がる◆母と兄弟3人の家計は楽でなかった。日本の大相撲入りは「母を楽にさせたい」ためだった。いじめに始まるこの話、「大相撲」5月号の〈把瑠都物語〉にある◆あすから5月。夏場所の新大関に期待し、同時に「いじめに負けるな」と日本の子どもたちにも奮起を望む。

2010年4月30日13時39分  読売新聞)
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