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4月26日付 よみうり寸評

 キムタクは巨人ナインの心の中に生きている。木村拓也コーチの追悼試合の土曜日をはさんだ対広島3連戦を見て、そう思った◆谷の代打逆転満塁ホームランを頂点に感動の数々があった。全員「勝つぞ。タクのため」だった。一、二塁間の痛打にダイビングした脇谷、エキサイトシートに飛び込んだ小笠原のガッツ……が故人をほうふつさせた◆これ以上は望めないほど劇的な追悼試合だった。チームに木村コーチのスピリットがみなぎっているようなプレーが続いた◆昨シーズン限りで現役を退いたキムタクを原監督がただちに一軍の内野守備走塁コーチに起用した理由がわかった。彼のノックバットに期待したことがわかった◆常に笑顔だった木村コーチ。その明朗と逆境に負けない不屈の闘志、不断の工夫とフォア・ザ・チームの自己犠牲……それらの集積が最高のチームプレーを生む◆「スポーツマンには素直さ、謙虚さ、朗らかさが大切だ。君はそれを持ち合わせていた」と原監督。キムタクは大きな遺産を残した。

2010年4月26日14時26分  読売新聞)
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