
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 62094 Content-Type: text/html ETag: "1000ff-15d3-c9d17a40" Expires: Wed, 21 Apr 2010 01:21:41 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 21 Apr 2010 01:21:41 GMT Connection: close
![]() 上海万博“盗作” 海外の知的財産を守る契機に(4月21日付・読売社説)盗作だと指摘する声が香港や日本で高まったことで、一時、使用を停止せざるを得なかったということだろう。 5月1日に開幕する上海万博の公式PR曲が、シンガー・ソングライター、岡本 中国では万博PR曲が一般公募され、専門家の審査を経たうえで中国人の人気作曲家による楽曲が選ばれたという。 PR曲は、3月末に中国国内で発表され、有名タレントが歌ったことなどで、万博の人気盛り上げに一役買っていた。 ところが、しばらくして、インターネット上に盗作との書き込みが出始めた。これにあわてた万博事務局が今月中旬、水面下で岡本さんの所属事務所に接触し、公式のPR曲として使用したいと、申請してきたという。 岡本さんはこの申し出を受諾する意向を明らかにした。この結果、PR曲は、岡本さんの楽曲として再登場する可能性が出てきた。 詳細な条件は今後、詰めるというが、万博事務局は、岡本さんの意向も踏まえ、著作物に関する国際的なルールに従って対応すべきである。 中国では、海外ブランド品の模倣品や音楽、映画、ゲームソフトなどを違法にコピーした「海賊版」作りが、ひとつの産業として成立するほど盛んだ。 日本や欧米諸国は、著作権や特許権などの知的財産権について、実効性ある保護策を中国に求めてきた。このため、法整備はある程度進んできたが、効果はほとんど上がっていないのが実態だ。 著作権の侵害で損害賠償を求めても、裁判で取れる補償金は少額で歯止めにならない。 作詞、作曲家らの創作者も十分に利益を得ているとは言えず、他人の作品をまねることに罪悪感は薄いとも言われる。 しかし、今回の盗作騒ぎでは、事実上、中国側が非を認めた形だ。極めて異例の対応で、万博が国際的な催しであることから、盗作との指摘を無視できなくなったのではないか。 上海万博は「より良い都市、より良い生活」がテーマだ。中国は経済発展をアピールし、イメージアップを狙っている。 そうであるなら、知的財産権の保護についても、世界の常識に沿うよう、より真剣に取り組まなければならない。 (2010年4月21日01時43分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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