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4月17日付 よみうり寸評

 過去の火山噴火でどんな被害が出たのかを調べてみると、いくつか「飢餓」の記述が見つかる◆とくに深刻な影響が出たものとしては、1815年のインドネシア・タンボラ山、1783年のアイスランド・ラキ山の噴火がある。「噴火」と「飢餓」の関係はこうだ◆大規模噴火が起きると火山灰などが大量に噴き上げられる。これが微粒子となって上空を漂い日光を遮る。気温が低下して農作物が不作になり飢える。両火山の噴火ではそれが数年間続いた。噴火の威力は侮れない◆タンボラ山噴火は史上最大級で地球平均気温は約3度下がった。翌年の欧米は「夏がない」ほど冷え込んだ。死者9万2000人のうち9割が餓死とされる◆ラキ山噴火でも欧州を中心に不作が深刻化した。民衆に不満が広がりフランス革命を誘発したとも言われる◆今は航空機にも影響が及ぶ。アイスランドで今週あった火山噴火で航空機が飛べず空の交通網がマヒしている。中国でも大地震があったばかり。大地よ静まれ!と祈りたくなる。

2010年4月17日14時26分  読売新聞)
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