HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 60960 Content-Type: text/html ETag: "fd0b8-1120-1acdd5c0" Expires: Thu, 15 Apr 2010 03:21:53 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 15 Apr 2010 03:21:53 GMT Connection: close 4月14日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



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4月14日付 よみうり寸評

 〈じっくり〉――「と」を伴って用いることもある。落ち着いて時間をかけ十分に物事をするさま◆「じっくりと2人だけで話ができた」――オバマ米大統領と非公式会談を終えた鳩山首相は上機嫌でこう語ったという。鳩山さんの言う「じっくり」は辞書の説明とはどうも違うようだ◆辞書の「十分に」は「充分に」とも書き、もちろん時間の「10分間」ではない。大統領と首相の話し合いは核安全サミットの夕食会の最初の10分間だった。大統領が「皆さん、召し上がれ」とあいさつした直後のわずかな時間だった◆隣り合わせの席を設けたのが米側の精一杯の配慮だろう。各国首脳多数が食事中のことだ。「非公式会談」と呼ぶのさえ??? 衆人環視の夕食会の席で「じっくり」もなかろう◆これを「じっくり」と言えるのは鳩山さんくらいのものだ。「普天間は5月末までに決着する。ぜひ協力願いたいと申し上げた」。この期に及んで「トラスト ミー」が「ご協力を」になった◆5月決着はいよいよ絶望的様相だ。

2010年4月14日13時49分  読売新聞)
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