HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 60864 Content-Type: text/html ETag: "f21cc-11a1-996bfe80" Expires: Thu, 15 Apr 2010 01:21:49 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 15 Apr 2010 01:21:49 GMT Connection: close 4月15日付 編集手帳 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



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4月15日付 編集手帳

 ひらがなの〈く〉が抜けていたらしい。「腹案がある」というのは「不安がある」の聞き間違いだったようである。鳩山首相はオバマ大統領に「普天間」移設先の腹案なるものを提示できないまま、米国から帰国した◆読売新聞の最新の世論調査で内閣支持率は33%に急落している。約束の5月末までに決着がつかない場合には、49%の人が「首相は退陣すべきだ」と答えた。期限が迫るにつれて退陣を求める声はさらに音量を増そう◆豊富な人材を誇る民主党のこと、いざという時には首相の代わりがいるとしても、国民の生命と財産を守る“命綱”というべき日米同盟に代わりはいない◆米国と沖縄の両方に、「悪いようにはしないから」とささやき、期待の火を別個に()きつけておいて、自身の尻に引火して慌てるお粗末ぶりを見れば、33%も49%も意外な数字ではない◆「腹案」から抜け落ちた〈く〉は、どこで油を売っているのだろう。おやおや、なけなしの「思慮」にくっついて、月額1500万円のお小遣いを母上からもらえる「資力」に姿を変えていましたか――という冗談は、べつに面白くもない。

2010年4月15日01時09分  読売新聞)
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