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4月6日付 よみうり寸評

 〈僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る〉――日本人初のお母さん飛行士・山崎直子さんが宇宙へ旅立ったとき、高村光太郎の詩「道程」の一節を思い浮かべた◆スペースシャトル「ディスカバリー」が真っすぐ、天空目指して打ち上げられる姿はこの詩を思わせる。山崎さんが中学生のとき、胸に刻んだ詩と聞いた◆お母さん飛行士の意志の強さも思わせる。飛行士候補に選ばれてから11年は決して短くない歳月だ。結婚、出産も経験。シャトル「コロンビア」の事故で飛行凍結の時期もあった◆強い意志の反面、「何とかなるさ!」(著書の題名)の柔軟性も持ち合わせている。それが両々相まって念願の旅立ちにつながった◆7歳の一人娘優希ちゃんの名は「夢と希望を持ち、いつも心優しく、逆境に負けない勇気ある人になって」の思いが込められている◆夫の大地さんは地上で宇宙にかかわる運用管制官という自身の志望を抑え、主夫に徹して妻を支えた。平坦(へいたん)ではなかった道程が著書「宇宙主夫日記」で読める。

2010年4月6日14時07分  読売新聞)
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