
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 59955 Content-Type: text/html ETag: "b7980-15d3-164d0a40" Expires: Tue, 30 Mar 2010 22:21:41 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 30 Mar 2010 22:21:41 GMT Connection: close
![]() 新教科書検定 充実した内容をどう生かすか(3月31日付・読売社説)教科書の内容は、これまでよりはるかに充実する。あとは子どもが消化不良を起こさないよう、しっかり身に着けさせることが課題となろう。 文部科学省が、来春から小学校で使う新しい教科書の検定を終え、結果を公表した。 学ぶ内容を大幅に増やした新学習指導要領に基づくもので、教科書のページ数は、学習内容を大きく減らした2000年度検定時の教科書よりも、平均で4割以上増えた。「ゆとり教育」からの転換が鮮明になっている。 国際的な学力調査で日本の子どもの学力低下が示され、ゆとり教育の弊害が明らかな以上、学習する量を増やすのは当然だろう。 厚くなる教科書の中でも、算数と理科が顕著だ。いずれも7割近くページ数が増えている。 算数では、現行の指導要領で削除されていた「台形の面積の求め方」が、5年生で復活した。 農産物の収穫量のデータを読み取る問題、米国の自由の女神の高さや、ロシアのバイカル湖の面積を求めさせる問題など、社会科と連動した要素も入っている。 理科では、サッカー選手の連続写真を使って体の動く仕組みを学ばせようとする内容もある。 日常生活に関連づけ、子どもが興味を持てるような工夫を凝らしている点は評価できよう。 各教科に共通するのは、習った内容を定着させるため、繰り返し学習させる手法が数多く取り入れられていることだ。 教科書の冒頭に、下の学年で学んだ内容を要約しておいたり、単元ごとの練習問題を増やしたりする例が目立っている。 問題は、こういった教科書を教員がどう使いこなすかである。 すべて教えようとすれば、児童の学習能力を超え、「詰め込み」に逆戻りしかねない。取捨選択して、理解度を把握しながら授業を進める力量が求められる。 文科省は4月以降、教員の養成、研修の抜本的な見直しに向けて、議論を本格化させる。これまでの方法を検証し、じっくり検討してもらいたい。 文科省や教育委員会による環境整備も重要だ。新指導要領が全面実施されれば授業時間も増え、平日の授業は今より過密になる。 学校は週5日制が原則だが、例外として、東京都教委は授業を公開して保護者や住民に参観してもらうことなどを条件に、土曜日の授業を認めた。 教育行政には、学校現場を支援する施策の実施が求められる。 (2010年3月31日01時25分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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