HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 59059 Content-Type: text/html ETag: "fd178-111e-dab309c0" Expires: Tue, 30 Mar 2010 01:21:47 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 30 Mar 2010 01:21:47 GMT Connection: close 3月29日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



現在位置は
です

本文です

3月29日付 よみうり寸評

 「存在自体が面白い。相撲を完全にわかっていないことが、かえって想像を超えるような取り口につながっている」と音羽山親方◆これは春場所版〈全関取名鑑〉(「大相撲」3月号別冊付録)にある関脇把瑠都についての「親方のひと言」。スケールの大きな取り口を表現したコメントだが、今場所を終わってみれば、この評は変えざるを得まい◆14勝1敗、横綱白鵬に負けただけ、4大関を総なめにした取り口はもう大関相撲。敢闘、技能両賞も獲得、昇進は確実だ◆技能賞は初だが、もう「相撲をわかっていない」とは言いにくい。肩越しにまわしを取りにいく力まかせの相撲は影を潜めた。猛烈な突っ張りで相手をそらせる◆横と前のいい位置でまわしを引き、有利な体勢に。持ち前の体と力に技が加われば鬼に金棒だ。大相撲に新時代到来を予感させる。全勝の一人横綱白鵬とともに今場所の土俵を支え盛り上げた◆6年前に19歳で入門したエストニアの若者カイド・ホーベルソン君が今や横綱に最も近い大関になる。

2010年3月29日14時33分  読売新聞)
現在位置は
です