HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 60502 Content-Type: text/html ETag: "f51cd-1122-7ce8bc0" Expires: Tue, 16 Mar 2010 01:21:16 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 16 Mar 2010 01:21:16 GMT Connection: close 3月15日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



現在位置は
です

本文です

3月15日付 よみうり寸評

 犠牲になったお年寄りたちは、どんな思いで猛火の中に立ちすくんでいたのだろうか。あまりにもむごい旅路の果てが痛ましい◆13日未明、札幌市の認知症高齢者グループホーム「みらいとんでん」の火災で入居者7人が亡くなった。またまたくり返された惨事というのが一層悲痛だ◆昨年3月、群馬県の無届け老人ホーム「たまゆら」の火災で10人が犠牲になってから間もなく1年。運営していた理事長ら2人が業務上過失致死容疑で逮捕、今月3日に起訴されたばかりだ◆グループホームは少人数で家庭的。認知症に適している。民家の改修など、開設が容易で介護保険制度発足後、急増した◆「みらいとんでん」は250平方メートル。この面積ならスプリンクラー設置が義務付けられていないなど今回の失火に法令上はハード面の違反はないという◆が、夜勤職員の1人体制は違反ではなくても不安だ。高齢者施設には、開設の容易さと安全の両立がないと、旅路の果てに大切な、たまゆら(しばしの間)の安穏も望めない。

2010年3月15日14時19分  読売新聞)
現在位置は
です