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3月13日付 よみうり寸評

 「アスリートとしてスポーツの魅力を伝える役割」と「皆が住みやすい社会になるためのメッセージを発信すること」。冬季パラリンピックに出場する大日方邦子さんは、著書「壁なんて破れる」(NHK出版)でパラリンピック選手の役割をそう語っている◆オリンピックと同じバンクーバーの地で、もう一つの冬の祭典、パラリンピックが開幕した。日本からは5競技に42人が出場する◆大日方さんは3歳の時、交通事故で右足を失い、左足に障害が残った。高校時代にスキーに出会い、その楽しさに目覚めたという◆過去4大会のアルペンスキー競技で獲得したメダルは、金2個を含む8個。今回を最後に引退を表明しており、集大成の大会となる◆勝つことがすべてではないが、パラリンピックは回を重ねるごとに競技としての色彩を強めている。大日方さんの著書には、「メダルを()ることと金メダルを獲ることとの間には、大きな違いがある」の一節もある◆金メダルの重みを知るベテランの有終の美を期待したい。

2010年3月13日13時57分  読売新聞)
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