
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 61332 Content-Type: text/html ETag: "a8e54-15ab-c5b99dc0" Expires: Fri, 12 Mar 2010 21:21:09 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 12 Mar 2010 21:21:09 GMT Connection: close
![]() パラリンピック 夢と感動とメダルに期待(3月13日付・読売社説)第10回冬季パラリンピックが日本時間の13日、カナダのバンクーバーで開幕する。 アルペンスキー、ノルディックスキー距離、バイアスロン、アイススレッジホッケー、車いすカーリングの5競技が行われ、日本代表42選手が出場する。持てる力を思う存分、発揮してほしい。 夏季の北京大会から、パラリンピックも五輪組織委員会が正式に開催することになった。冬季ではバンクーバーが初の、五輪との一体開催だ。「もう一つの五輪」ではなく「五輪後半戦」と呼ぶ方がふさわしいかもしれない。 前回のトリノ大会から種目や障害による区分が絞られ、メダルの価値がより高くなってもいる。日本は5競技すべてでメダル獲得を目指す。トリノ大会の9個を上回る、2ケタのメダルが目標だ。 アルペンのチェアスキーに、5大会連続で出場する大日方邦子選手は、トリノに続く金メダルを狙う。車いすカーリングの日本チームは、最年長75歳の比田井隆選手が中心となる。他の選手も皆、活躍が期待される精鋭だ。 残念ながら冬季五輪では、金メダルを胸にかける日本選手はいなかった。パラリンピックでぜひ、表彰台の中央に上がる日本選手を見たい。夢をかなえる選手の姿は障害者のみならず、多くの人を勇気づけることだろう。 近年、アジアの隣国はパラリンピックにも力を注いでいる。すでに夏季大会は中国、韓国に獲得メダル数で追い越された。 冬季でも、中韓の実力の伸長は著しい。メダル至上主義とは一線を画すべきだろうが、日本代表は競い合う中で好成績を上げてもらいたい。 しかし、経済情勢の悪化によって五輪選手も強化費の調達に苦労する中、パラリンピックの選手たちはさらに厳しい状況にある。 障害者のスキー部を持つ「日立システムアンドサービス」がバンクーバーに4選手を送り込むが、こうした支援企業は少ない。 長野パラリンピックを契機に作られた約300億円の「障害者スポーツ支援基金」も、昨年の事業仕分けで国庫に返納されてしまった。障害者スポーツへの支援が安定的に続くかどうか、関係者から不安の声が出ている。 金メダルなしに終わった冬季五輪の結果を受けて、政府は長期的な「スポーツ立国戦略」を練る方針だ。障害者スポーツも一体のものとして、支援のあり方を考えるべきだろう。 (2010年3月13日01時10分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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