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3月12日付 よみうり寸評

 「2006年12月13日」は宇都宮健児氏にとって、これまでの弁護士生活の中で「最良の日」だった◆貸金業のいわゆる「グレーゾーン金利」の撤廃が決まった日だ。貸金業規制法、出資法、利息制限法などの改正法案が、参議院で可決、成立した日だった◆氏がサラ金問題を手がけて約27年になっていた。「私にとって弁護士人生の大半を費やした仕事のひとつの集大成でもあった」と著書〈弁護士冥利 だから私は闘い続ける〉に書いている◆その宇都宮健児氏が日本弁護士連合会の新会長に選ばれた。激戦で再投票の末という選出。多重債務問題の険しい道を歩み続けてきた氏の新たな挑戦だった◆会長選の勝因は司法試験合格者数削減の主張にあったようだが、弁護士エゴと見られては国民の支持は得にくい。「医者と弁護士は腕で選ばないと」といわれる。数も質も確保が大切だろう◆氏は仕事を多重債務の背後の〈貧困〉に広げてきた。ホームレス、派遣労働者……。会長となって氏本来のテーマにどう取り組むか。

2010年3月12日14時08分  読売新聞)
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