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3月8日付 よみうり寸評

 〈雌雄を決す〉とは、戦って勝敗、強弱を決めることだ。雌は弱く雄は強いを前提にした言葉だが、競馬の世界では使えない◆もともと〈雌雄〉は鳥類のメス・オスのことで、けものなら〈牝牡(ひんぼ)〉を用いる。そのうえ競馬では、牝馬(ひんば)牡馬(ぼば)にしばしば勝つから、この言葉は使えない◆強い牝馬の代表、ウオッカの引退が報じられた。2007年の日本ダービー制覇は牝馬では64年ぶり。08年秋の天皇賞はダイワスカーレットと牝馬同士の1、2着、長い写真判定の末の優勝だった◆いかに強い牝馬でもダービー制覇は至難で、ウオッカの前はいずれも戦中、戦前のクリフジ(1943年)ヒサトモ(1937年)の2頭だけ◆昨年はジャパンカップも制し、G17勝はディープインパクトらと並び史上最多。ドバイW杯を引退の花道に決め、4日の前哨戦に出走したが敗退、鼻出血したため、W杯は断念して引退となった◆史上最強の名牝と言えよう。2センチ差の写真判定、ぶっちぎりの快勝、数々の名シーンがまぶたに浮かぶ。

2010年3月8日13時47分  読売新聞)
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