
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 61421 Content-Type: text/html ETag: "b798c-1587-8e423100" Expires: Wed, 03 Mar 2010 20:21:10 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 03 Mar 2010 20:21:10 GMT Connection: close
![]() 予算案衆院通過 財源も疑惑も議論が不十分だ(3月3日付・読売社説)2010年度予算案が衆院を通過し、年度内成立が確実となった。 しかし、重要施策の財源論議は深まらず、鳩山首相や小沢民主党幹事長の政治資金絡みの疑惑も未解明のままだ。 きょうから始まる参院予算委員会審議では、衆院の審議で積み残した問題について、与野党とも突っ込んだ議論を展開しなければならない。 予算案には、多くの問題点が指摘されてきた。 景気が低迷する中、公共事業費は2割も削減された。一方で、民主党が総選挙でマニフェスト(政権公約)に掲げた目玉施策はそのまま盛り込まれた。その財源は予算の無駄減らしで確保できず、国債の大量増発に頼った。 マニフェストのあり方を含め、議論を掘り下げる必要がある。 衆院では、子ども手当支給と高校授業料無償化のための法案審議が本格的に始まる。 政府・与党は、両法案を3月末までに成立させ、今夏の参院選前に実施したい考えだ。 しかし、子ども手当の狙いが子育て支援だとすれば、支給額の多くを、対策が手薄な小学生以下の保育サービスの充実に回した方が効果的との指摘もある。家計支援であるなら、所得制限を設けるのが筋だろう。 11年度以降の対応についても、鳩山首相はマニフェスト通り満額支給に意欲を示しているが、財源のめどはまったく立たない。 制度の狙いや財源がはっきりしないままで、法案の成立を急いではなるまい。審議時間を十分確保し、政府側の答弁も、鳩山首相が責任をもってあたるべきだ。 政策をめぐる論戦が深まらないのは、民主党が、首相の元秘書や小沢氏らの国会招致を拒み続け、野党側の追及がこれに集中しがちなためだ。 民主党はここに来て第3の不祥事を抱え込んだ。小林千代美衆院議員の選挙に関連し、北海道教職員組合の幹部らが逮捕されたが、小林議員は「捜査の進展を見守る」と言うのみだ。 党側も独自調査に乗り出す気配はない。「労組マネー」の問題に取り組もうとしないのでは、民主党の体質が問われよう。 首相と小沢氏が会談し、政治とカネの問題に関する与野党協議機関を設ける考えで一致した。それも大事ではあるが、首相と小沢氏がまずすべきなのは、疑惑解明のため、国会の場で説明責任を果たすことである。 (2010年3月3日01時06分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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