HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 60295 Content-Type: text/html ETag: "fd48c-11cb-f9699440" Expires: Mon, 01 Mar 2010 03:21:20 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 01 Mar 2010 03:21:20 GMT Connection: close 2月27日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



現在位置は
です

本文です

2月27日付 よみうり寸評

 最大の武器、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は見事に決めた。それでもメダルの色は銀だった◆冬季五輪のフィギュアスケート女子で、日本中の期待を集めた浅田真央選手。ほかのわずかなミスが響いた。韓国・金妍児(キムヨナ)選手の演技は確かに完璧(かんぺき)だったが、フリーだけで20点近い差。採点競技は摩訶(まか)不思議である◆男子で銀だったロシアのプルシェンコ選手も、ジャンプにこだわりを持つ。「フィギュアスケートはスポーツ。ショーではない」と4回転ジャンプの評価が高くない今の採点方式を批判する◆五輪史上、女子でトリプルアクセルを決めたのは、18年前の伊藤みどりさんだけ。伊藤さんでも2回挑んで成功は1回。浅田選手は跳んだ3回をすべて決めた◆演技直後の取材には何度も涙で言葉を詰まらせた。「悔しい」「全然納得していない」。金メダルに届かず、自分の思い通りの演技ができなかった無念さだろう◆下を向くことはない。記録では及ばなかったが、見た人に残した記憶では、金選手に劣るまい。

2010年2月27日15時17分  読売新聞)
現在位置は
です