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2月25日付 よみうり寸評

 「すべてのトヨタ車には私の名前が入っています。私にとって車が傷つくことは、私自身の体が傷つくことに等しいのです」とトヨタ自動車の豊田章男社長◆米下院の公聴会でこう語った。リコール問題の原因については「過去数年間、急激に業容を拡大、そのスピードが速すぎて、トヨタ経営の優先順位〈1〉安全〈2〉品質〈3〉量が崩れた」と率直だった◆「人や組織が成長するスピードを超えた成長を追い求めてきたことは真摯(しんし)に反省すべきです」とも述べた◆畑村洋太郎さんの〈失敗学の法則〉によると、どんな産業、企業でも必ず萌芽(ほうが)期、発展期、成熟期、衰退期がある。トヨタは米国で販売を始めて50年、生産開始から25年◆世界を制しとうに成熟期にある。失敗は失敗そのもの以上に対応の誤りで傷口を広げることが多い。自身がテストドライバーの社長はじめ全社で情報が共有できているか◆リコールや公聴会への対応は米国にどれだけ受け入れられるか。公聴会には政治ショー化の懸念もあり、信頼回復へ道は厳しい。

2010年2月25日14時33分  読売新聞)
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