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2月20日付 よみうり寸評

 〈ガラスのハートの強化〉がトリノ五輪の時の課題だった。その弱いハートを「防弾ガラスに替える」と自分に言い聞かせて演技に臨んだが、8位に終わった◆あれから4年、フィギュアスケートの高橋大輔選手がバンクーバー五輪で銅メダルを獲得した。日本の男子が、この種目でついにメダルにたどり着いた◆トリノ五輪では、4回転ジャンプで転倒し、得意のステップでもつまずくなど、ミスが目立った。今回もやはり、4回転を成功させることはできなかった◆だが、そこからの演技がトリノとは違った。3回転半などのジャンプを見事にまとめ、軽やかなステップで観衆を魅了した。4回転の失敗を引きずらなかった◆「大舞台で滑りきることができた。本当にうれしかった」。右ひざのじん帯断裂というけがを乗り越え、こだわり続けた4回転にも挑戦して、メダルをつかんだ◆男子初のメダルを「誇りに思いたい」。その笑顔がよかった。ガラスのハートは4年を経て、間違いなく防弾ガラスに強化されていた。

2010年2月20日13時52分  読売新聞)
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