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2月14日付 編集手帳

 五輪に集うアスリートには2種類のタイプがあろう。一つは、必ずメダルを取る、などと公言して自分を鼓舞する選手。もう一つは、静かに闘志を燃やしつつ、自然体で実力を出そうとする選手◆スポーツの世界に限るまい。例えば鳩山首相にあてはめると、やはり前者のタイプなのだろうか。夫人が金メダルをイメージして見立てたゴールド系の“勝負ネクタイ”を就任以来、締め続けているのだから◆ただし最近は、毎日が金メダルタイとは限らないようである。たまに青系のネクタイも見るようになった。国会で明るい紫色を締めている時などはかなり新鮮に映る◆金色もお似合いではあるが、野党の党首時代は赤あり緑ありで、多彩なネクタイの趣味を披露していたと思う。首相の仕事は日々勝負とはいえ、ゴールド系のみではマニフェストに固執する姿勢にも似る。鳩山さんが少し自然体になって、ファッションと政策に柔軟性を取り戻そうとしているのなら好ましい◆無論、自らを鼓舞するも自然体で行くも、問われるのは常に結果だ。まずはバンクーバーから良いニュースが届くのを楽しみに待ちたい。

2010年2月14日01時30分  読売新聞)
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