
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 61412 Content-Type: text/html ETag: "ace23-15e6-e1847a00" Expires: Wed, 10 Feb 2010 23:21:05 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 10 Feb 2010 23:21:05 GMT Connection: close
![]() 枝野行政刷新相 政権浮揚への転機となるか(2月11日付・読売社説)内閣支持率の低落に歯止めをかけ、政権浮揚への転機とすることができるだろうか。 鳩山首相が仙谷国家戦略相の行政刷新相兼務を解き、後任に民主党の枝野幸男元政調会長を起用した。 枝野氏は政策通のうえ、昨秋の行政刷新会議の事業仕分けで統括役を務めており、行政刷新相に適任との判断からだろう。 そもそも、藤井裕久前財務相の辞任、菅国家戦略相の財務相横滑りに伴い、仙谷氏が二つの重要閣僚ポストを兼務する体制には無理があった。仙谷氏は、新成長戦略の肉付けなど、国家戦略相の職務に専念することになる。 枝野氏は民主党内で、小沢幹事長と距離を置くグループに属する。小沢氏の資金管理団体の土地購入事件では、「身を引くことも含めてけじめを付けることが必要だ」と、小沢氏の責任に公然と言及している少数派だ。 首相とすれば、あえて「反小沢」で清新な印象のある枝野氏を登用することで、首相本人と小沢氏の「政治とカネ」の問題で傷ついた政権のイメージアップを図りたいのだろう。 小沢氏への権力集中を是正するとともに、自民党による「小沢独裁」批判をかわす狙いもあろう。反面、将来的には、小沢支持対反小沢という党内対立の火種となる恐れも否定できない。 枝野行政刷新相の当面の課題は、今春に予定される独立行政法人や公益法人を対象とする第2弾の事業仕分けである。 昨秋の事業仕分けは、政府予算の編成過程を透明化し、国民の関心を集めた。一方で、無駄な支出の節減という肝心な部分の成果は限定的にとどまった。 目先の費用対効果を重視するあまり、科学技術や一部の教育・文化の関連予算を大幅に削るよう提言したのも問題だった。国際競争力の確保など、中長期的で戦略的な視点が欠けていたためだ。 この 独法や公益法人は、多数の官僚OBを受け入れ、そのパイプで割高な事業を各府省から受注する、という構図がある。役所と法人の癒着にメスを入れ、税金の無駄遣いを徹底的に排することが大切なのは言うまでもない。 だが、問答無用で官僚をたたき、予算を切るという、国民受けを狙った政治的パフォーマンスは慎むべきだ。枝野行政刷新相には、仕分け人やテーマの選定、仕分け作業の進行の仕方に、より丁寧な配慮と工夫が求められる。 (2010年2月11日01時53分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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