HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 60172 Content-Type: text/html ETag: "fcf86-1111-44c2b9c0" Expires: Sat, 06 Feb 2010 20:21:17 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 06 Feb 2010 20:21:17 GMT Connection: close 2月6日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



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2月6日付 よみうり寸評

 横綱白鵬の涙が印象的だった。ライバル朝青龍の引退を受けた記者会見で、「信じたくない」と声を詰まらせた。「引っ張ってくれる横綱だった」とも語った◆朝青龍に追いつけ、追い越せ、と白鵬は精進を重ねてきたのだろう。闘志に火をつけてくれた好敵手が突然、目の前からいなくなり、その存在の大きさを思い知らされたのかもしれない◆2008年の初場所千秋楽、結びの一番が忘れられない。勝てば優勝という横綱同士の相星決戦。白鵬と朝青龍は差し手争いから組み合った◆双方が全力で引きつけ合う。その迫力に、国技館は「ウオー」という地鳴りのような歓声に包まれた。約50秒。最後は白鵬が上手投げで朝青龍を倒した◆これぞ大相撲、という一番だった。これから先、千秋楽に二人の対戦を見ることはできない。白鵬には、一人横綱として角界を支えていく重責が待っている◆常に白鵬と優勝を争う新たなライバルが、一場所でも早く現れてほしい。それが日本人力士なら、なおのこと、うれしい。

2010年2月6日13時47分  読売新聞)
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