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2月4日付 よみうり寸評

 相撲界のごたごたで〈一門の誉れ〉とか〈一門の名折れ〉など古い言葉を思い起こした。一門の(おきて)に反するかたちで一門外の貴乃花親方に投票した安治川親方の一件◆〈村八分〉を思わせるかたちで廃業、協会退職を表明したが、一夜で一転、残留となった。「立浪一門の親方衆のご厚意で」こうなった。まずは円満解決◆喜ばしい。相撲界と一般社会を一概に一緒にはできないが、さすがに〈投票の自由〉を侵害したり、選挙結果を見て造反者を追い出すなどはまずい、民主主義のイロハ以前だとなったのだろう◆一門というのが今や分かりにくいようだが、例えば、鳩山一門の由紀夫氏と邦夫氏は別々の党に所属している。投票の自由など世間ではごく当たり前だ◆伝統は守るべきだが、旧弊は打破しなければならない。一門の(きずな)も大切だがこの騒ぎで旧弊打破へ一歩進めるか。続く問題は横綱朝青龍の不祥事への対応だ◆強い横綱〈高砂一門の誉れ〉が、品格のない〈一門の名折れ〉に転落するかどうかの土俵際だ。

2010年2月4日14時29分  読売新聞)
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