
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 61408 Content-Type: text/html ETag: "21a868-15c9-d3d7ffc0" Expires: Sun, 10 Jan 2010 23:21:10 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 10 Jan 2010 23:21:10 GMT Connection: close
![]() 成人の日 焦らずに足元を固めていこう(1月11日付・読売社説)新成人が生まれた1989年は、バブル経済まっ盛りの時期だった。 ところが、昨今は景気が低迷し、雇用情勢が厳しい。「就職氷河期の再来」とも言われ、将来に不安を感じる若者もいるだろう。 きょうは成人の日だ。大人になった意味を考え、自分の足元をしっかり固めてほしい。 総務省によると、新成人は127万人で、過去最低を3年連続で更新した。初めて130万人を割り、ピークだった1970年のほぼ半分となった。 新成人が生まれた年は、国内外で大きな出来事が相次いだ。 昭和天皇が崩御し、元号が昭和から平成に変わった。政界などへの未公開株ばらまきで、「政治とカネ」が問題となったリクルート事件が起きた。それも要因の一つとなり、参院選では与野党の勢力が逆転した。 国外では、中国で多数の学生や市民が犠牲になった天安門事件が発生し、東西ドイツを隔てていたベルリンの壁が崩壊した。 それから20年になる。日本は政治も経済も混迷している。難局を乗り越え、世界の中で存在感を発揮できる国の担い手となることを新成人には期待したい。 まず周囲を見渡してみよう。 家庭の事情などで、思うような進路を選択できないでいる同世代の存在に気づく。海外に目を転じれば、紛争の絶えない国や貧しい国に自分と同じ年頃の若者がいることもわかるはずだ。 新成人にとって、就職など仕事は関心事の一つだろう。今春卒業予定の大学生の就職内定率は、前年より大幅に落ち込んでいる。 だが、焦ることはない。 東京都内の私立大学2年の男子学生には、知的障害を持つ15歳の弟がいる。祖父母が営む桃の栽培農家を利用し、障害者が働ける施設を造るのが夢だという。 もちろん、すぐに実現できないことはわかっている。「いろんなことに挑戦し、生きがいと誇りを持てる仕事をしたい」と語る。 多くの人に会う。旅行に出かけて見聞を広げる。新聞や本を読んで、世の中の動きや様々な考え方があることを知る。人生経験を重ね、知力を磨き、自身を鍛える中で適性も明確になっていく。 今年は夏に参院選がある。選挙権の行使は、大人社会に仲間入りする一歩である。日本の将来を選択する貴重な1票を大切に使ってもらいたい。 自分たちがこれからの社会を支えていくという自覚が必要だ。 (2010年1月11日01時21分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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