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1月10日付 編集手帳

 ヒャクトーバンを、その読み方を含めて定着させたのは、向田邦子さんが脚本家としてデビューした日本テレビの事件ドラマ「ダイヤル110番」だ。番組関係者は警察庁から表彰されている◆ドラマが始まった1957年(昭和32年)頃はまだ電話自体が少なく、ダイヤル化は都市部が中心だった。ケタの少ない手動交換地域では、110という番号を個人が持っている場合もあったらしい。このため人気番組は多少の混乱も招いたようである◆当時の読者欄に「テレビの影響で110番は警察だと子供も思っているがウチの地域は違う」との投書があった。電電公社の回答は「番号譲り受けも交渉していますが交換手に『泥棒だ』などと言えば警察につなぎます」。時代を感じさせるやりとりだ◆きょうは日付から「110番の日」。警察庁がまとめた昨年(1〜11月)の通報総数は825万件で64%が携帯電話からという。この比率は今後、どんどん高まっていくのだろう。どこにいようと、何かあればすぐに通報できる時代になった◆昔も今も110番は市民の頼り。だからこそ濫用(らんよう)は慎みたいものである。

2010年1月10日01時08分  読売新聞)
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