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1月5日付 よみうり寸評

 〈3度目の逮捕〉――やっとここまできたか。率直にそう思う。亡くなった女性のご両親なら、その思いは一層強いことだろう◆元俳優・押尾学被告のこと。昨年8月、東京・六本木のマンションで女性と一緒に合成麻薬MDMAを飲み、女性が死亡した事件だ。最初の逮捕容疑は麻薬取締法違反の「使用」だった◆この罪はすでに懲役1年6月、執行猶予5年の判決が確定している。2度目の逮捕は昨年12月、容疑は麻薬取締法違反の「使用」から「譲渡」に進んで起訴。年が明け、きのう3度目の逮捕◆事件から5か月で容疑は「保護責任者遺棄致死」にたどりついた。薬物で女性に異変が起きたのに、救急車を呼ぶなど速やかな通報をしていない◆異変から119番の通報まで約3時間、しかも通報者は押尾被告ではなかった。女性の救急を考えるよりも、通報で自分の薬物使用が知られることを恐れたらしい◆何たる不実、卑劣か。通報が早ければ結果は? 3度目の捜査で3度目の正直に迫るのがあまりに悲しい。

2010年1月5日14時09分  読売新聞)
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