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1月6日付 編集手帳

 もてる男の十か条が落語「いもりの黒焼」に出てくる。〈一見栄(いちみえ)()(おとこ)三金(さんかね)四芸(しげい)五精(ごせい)、六おぼこ、七ゼリフ、()(ぢから)(きゅう)(きも)()(ひょう)(ばん)〉。このうちひとつでもあれば、何とかなるらしい◆「見栄」は身なり、「男」は顔かたち、「精」は勤勉、「おぼこ」は純情、「肝」は度胸、「評判」は人望であるという。なるほど、身なりが真っ先にくるのね――と、ブラウンさんの()め息が聞こえてきそうである◆男性向け総合誌『GQ』英国版が、今年の「最もダサい男性」に英国のブラウン首相を選んだ。北朝鮮の金正日総書記(8位)も寄せつけぬ首位で、ネクタイの趣味が決め手になったという◆写真を見る限りはそうひどいとも思えないが、服装に一分のすきもない紳士の本場で、比較対象の水準が高いのはお気の毒である。さて、日本のあの人、この人のモテ具合はどうだろう◆ママから12億円の小遣いをもらって気づかない首相がいて、土地の購入に出所不明の4億円をポンと差し出す与党幹事長がいる。“一見栄”や“二男”はともかくも、“三金”だけは立派な色男コンビだろう。「立派な」は取り消す。

2010年1月6日01時19分  読売新聞)
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