
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 60428 Content-Type: text/html ETag: "391f1b-15d1-862b8dc0" Expires: Mon, 21 Dec 2009 21:21:10 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 21 Dec 2009 21:21:10 GMT Connection: close
![]() 野口飛行士 宇宙の新時代を開く活躍を(12月22日付・読売社説)日本の宇宙飛行士、野口聡一さんが、ロシアのソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーションに向けて無事、旅立った。 これから約半年間、ステーションの「住民」になる。 日本人の宇宙滞在としてはこれまでで最も長い。宇宙の国際協力で着実に使命を果たし、日本の存在感を高めてほしい。 これまでと違って、野口さんは当初から半年の滞在を予定しており、専用の個室もある。 ステーション完成は間近い。住民も、野口さんが滞在中の来春までに、今の2人から最大定員の6人まで増える。 ステーションの本格運用が始まり、世界の宇宙活動は新たな時代に入ると言ってもいい。 野口さんは、日本の宇宙実験だけでなく、ステーション運営と整備や他国の実験も支援することになる。米国が予定している睡眠薬の知覚影響を調べる実験など、体を張った協力もある。 国際協力を盛り上げる余暇、広報活動では、宇宙でスシを握るといった見せ場も計画している。大忙しになるだろうが、肩の力を抜いて乗り切ってほしい。 日本の公式の宇宙飛行士が地上との往復にソユーズ宇宙船を利用するのも、今回が初めてだ。 これまでは米国のスペースシャトルに搭乗していた。だが、ステーションが来春完成すると老朽化で退役する。米国の新宇宙船が出来るまで宇宙への足はロシア頼りで、今回はその1号だ。 ソユーズ宇宙船は、旧ソ連時代から約40年、根幹の構造を受け継ぎながら改良され、約100回打ち上げられてきた。技術の蓄積があり、安全性は高い。打ち上げコストも、約800億円の米シャトルの10分の1程度と言われる。 日本でも、有人宇宙船の開発を期待する声が高まっている。 この9月に初飛行に成功したステーションへの無人補給船(HTV)はその原型とされる。 輸送能力を比べればロシアの無人補給船の倍以上だ。米国はシャトル退役後の補給手段として利用を検討している。HTVの有人化へ向けて何が必要か、ソユーズの経験は参考になるだろう。 心配なのは、ステーションの将来計画が不透明なことだ。主要国の米国が、2015年までの利用計画しか決めていない。 宇宙利用は、事前に時間をかけて周到に準備しないとうまく行かない。ステーションの本格運用に合わせて、政府は、関係各国との将来計画の協議を急ぐべきだ。 (2009年12月22日01時24分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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