HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 58677 Content-Type: text/html ETag: "f5e8b-1158-6c1c3380" Expires: Sat, 12 Dec 2009 22:21:15 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 12 Dec 2009 22:21:15 GMT Connection: close 12月12日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



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12月12日付 よみうり寸評

 史上最年少で年俸3億円を突破した日本ハムのダルビッシュ有投手の満面の笑み。その横に、唇をかむ阪神の赤星憲広選手の写真があった◆10日の本紙朝刊スポーツ面(東京版)に載った表情は、あまりにも対照的だった。中心性脊髄(せきずい)損傷で、赤星選手が突然の引退表明。まだ33歳だ。2年前に痛めた首を9月の試合で再び痛めた。どちらもダイビングキャッチを試みた末の負傷だった◆「もう一度やったら命の危険がある」と言う医師もいた。全力プレーの代償は非情にも大きかったが、「後悔はしていない。野球人の本能としてやった」◆5年連続盗塁王に輝いた。阪神ファンにとっては、何とも頼りになる俊足、アンチ阪神の身には、塁に出てほしくない選手だった。無念な心中は、察して余りある◆同じ紙面には、菊池雄星投手の西武への入団会見の記事もあった。「期待と責任を感じる」と語る彼が、どのような投手に成長していくのか、楽しみだ◆一つの紙面に、野球をめぐる何編ものドラマが詰まっていた。

2009年12月12日14時36分  読売新聞)
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