
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 58153 Content-Type: text/html ETag: "105618-161e-87455f80" Expires: Sat, 05 Dec 2009 20:21:10 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 05 Dec 2009 20:21:10 GMT Connection: close
![]() 暴力行為調査 「キレる子ども」をなくすには(12月6日付・読売社説)文部科学省の2008年度調査で、学校内外での小中学生の暴力行為が過去最多となった。教師と親が連携を図ると同時に、原因を究明し、対策を立てなければならない。 調査結果によると、小中学生、高校生が教師や仲間に暴力を振るったり、物を壊したりした暴力行為は約6万件に上った。07年度より約7000件も多い。暴力行為が低年齢化し、中学生だけで初めて4万件を突破した。 学校がいじめを認知した件数は減っている。だが、沖縄県で11月に起きた中2男子の集団暴行死事件では、いじめが暴力行為、犯罪へ発展したとみられている。いじめ件数が減ったからと言って、決して安心はできない。 最近は、おとなしそうな子が突然、キレる例が目立つという。 文科省は、暴力行為増加の背景として、感情を抑える力や他人と意思疎通を図る能力の不足、規範意識の低下などを挙げる。「問題を起こすのは、自分を大切にせず自信を持てない子に多い」という専門家の指摘もある。 昨今の子どもたちは、少子化や都市化、塾通いのために、遊ぶ仲間や場所、時間が減っている。インターネットなどの発達で、他人と直接触れ合う体験も少ない。 仲間との野外キャンプ、学校行事などを子ども自身に企画・実行させる。部活動に積極的に参加させる。具体的な目標を持たせ、さまざまな体験を通じて自信をつけさせることが大切だ。 家庭でのしつけも、おろそかにしてはならない。幼い頃から親子で過ごす時間を作り、基本的な生活習慣を身につけさせたい。 教師は、新しい学級の担任になった時には、早期に親との面談の機会を持ち、子どもの性格や家庭内での生活ぶりを把握する。 大事なのは、遅刻や早退、服装の乱れ、校内の落書きなど、小さな兆候を見逃さないことだ。 親や地域の住民に協力してもらい、校内の見回りなどを手伝ってもらうのも一つの手だろう。 問題が起きた時には、教師が一人で抱え込まないよう、校長が指導力を発揮し、学校全体で情報を共有してあたるべきだ。学校の手に余る場合には、警察や児童相談所など外部と速やかに連携し、 文科省の調査では、暴力行為増加の原因がはっきりしない。携帯電話やパソコンでの有害サイト、テレビゲームの利用状況と、暴力行為との因果関係などを調査し、分析していく必要がある。 (2009年12月6日01時14分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
![]() ![]() ![]() |
![]() |
今週のPICK UPPR
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
![]() |
▲この画面の上へ |
会社案内|
サイトポリシー|
個人情報|
著作権|
リンクポリシー|
お問い合わせ| YOMIURI ONLINE広告ガイド| 新聞広告ガイド| 気流・時事川柳(東京本社版)への投稿| 見出し、記事、写真の無断転載を禁じます Copyright © The Yomiuri Shimbun. |