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12月6日付 編集手帳

 小学4年のその女の子は生まれつき左足がない。幼い新入生たちが義足を見て、「偽物の足だ」と心ないことを言う。彼女は当然、傷つき、担任の先生に相談した◆そこからの先生の対応と、少女の勇気が素晴らしい。先生は「1年生に足のことを話してみようか」と提案する。少女はそれを受け入れて1年生の教室を訪ね、目の前で義足をはずして、足がない理由や自分の気持ちを自然体で説いた◆障害者週間(3〜9日)に合わせて内閣府が募集した「心の輪を広げる体験作文」の小学生部門で、総理大臣賞を受けた作品のあらすじだ。自らの体験をつづったのは熊本県の南阿蘇村立久木野小学校4年、藤崎未夏さん◆紙幅の都合で一部しか紹介できないが、首相官邸のホームページで鳩山内閣のメールマガジン第9号を開くと、未夏さんのメッセージとともに全文へのリンクがある◆審査員の一人として作品を読ませてもらった。自我が育つ時期に、良き先生に出会えた未夏さんと1年生たちの何と幸せなことか――そんな思いを抱きつつ最優秀作に推した。全員一致である。多くの人に読んでいただきたい。

2009年12月6日01時15分  読売新聞)
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