HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 57500 Content-Type: text/html ETag: "fcb34-11c5-56b2d2c0" Expires: Tue, 01 Dec 2009 23:21:17 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 01 Dec 2009 23:21:17 GMT Connection: close 12月1日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



現在位置は
です

本文です

12月1日付 よみうり寸評

 森本千瑛(ちあき)さん(富山県・片山学園中1年)の作文は、この夏の花火の夜に祖母から聞いた話だ◆花火が富山大空襲の慰霊のためだとは知っていたが、少女だった祖母が、その空襲で真夜中から朝まで逃げまどったことは初めて聞いた。「大丈夫だった?」とにじり寄って「祖母がいなければ、父も生まれていないし、私もいない」ことを思った◆尾形和紀(かずき)君(静岡市立東源台小6年)は男ばかりの4人兄弟で、作文は「四ぜんの割りばし」。割りばしを小道具にして、毛利元就の「三本の矢」と兄弟団結の大切さを母が教えてくれた◆藤原帆七海(ほなみ)さん(姫路市立水上小2年)の作文は「ようこそツバメさん」。家に巣作りしたツバメを見るまなざしがやさしい◆いずれも、本社主催の全国小・中学校作文コンクールで文部科学大臣賞に輝いた作品だ。これを報じた同じきょうの朝刊には「小中高の暴力6万件」がある◆が、温かい家庭で自分をしっかり表現できる子なら学校でも切れて暴力を振るったりはしないだろうと思った。

2009年12月1日14時50分  読売新聞)
現在位置は
です