HTTP/1.1 200 OK Date: Mon, 30 Nov 2009 01:16:28 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:新幹線のレール幅は世界標準の一四三五ミリ。在来線は一〇六七…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

筆洗

2009年11月30日

 新幹線のレール幅は世界標準の一四三五ミリ。在来線は一〇六七ミリ。規格の違いから相互乗り入れはできないが、電車の車輪の幅を変えて直通運転を可能にする新幹線車両「フリーゲージトレイン」の開発が進んでいる▼導入が予定されているのは、二〇一八年度開業予定の九州新幹線長崎ルート。重量が増えて線路が早く傷むなどの問題点もあり、JR西日本からは山陽新幹線への乗り入れに否定的な声も聞こえる▼行政刷新会議の事業仕分け最終日、国土交通省が要求したフリーゲージ開発調査費も対象になった。仕分け人が下した結果は要求通りが八人、予算縮減四人、廃止一人。来年度末の再検証を条件に認められた▼鉄道マニアとして一時間の議論を興味深く傍聴したが、意外にあっさりと認められた印象だ。科学技術関連の削減にノーベル賞受賞者たちが「将来に禍根を残す」と猛反発したことが微妙に影響したと思うのは勘繰り過ぎか▼九日間の「削減劇場」の傍聴者は二万人弱。インターネット中継には二百七十万回のアクセスがあった。密室の議論を国民の目にさらしたことは画期的だ▼説明責任を果たさない政治姿勢は命取りになる時代になった。鳩山由紀夫首相は新たに浮上した偽装献金問題に「大変驚いている」と人ごとのように語ったが、党首討論すら応じない姿勢は政権の将来に禍根を残すだろう。

 

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