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11月21日付 よみうり寸評

 いろいろ批判はあるが、日本の医療も捨てたもんじゃない。世界保健機関(WHO)がまとめた新型インフルエンザの報告書を読んでそう思った◆今月第1週までの世界11か国の状況を比較している。その結果、日本の重症患者は国際的に最も少ない。10万人当たりの入院患者は豪州、ニュージーランドなどは20人以上にのぼる。だが、日本は1(けた)少ない2・9人だ◆米国も3・0人だが、死者を比べると違いが際立つ。日本は100万人当たり0・2人でこちらも最少だが、米国は3・3人、豪州では8・6人に達する◆医療制度の異なる米国などでは発熱程度なら病院にかからない。しかし、日本の病院の敷居はそう高くない。抗ウイルス薬も手に入る。入院するほど悪化する前に治るのだろう◆重症患者への治療も手厚い。犠牲者が少ないのは医療現場の貢献が大きいはずだ◆国内の感染者が減る気配はまだない。寒くなるこれからの警戒を厚労省は呼びかけている。医療現場の頑張りに期待しつつ、予防も怠るまい。

2009年11月21日13時56分  読売新聞)
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