
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 58852 Content-Type: text/html ETag: "ff638-15bd-74f7e940" Expires: Sat, 07 Nov 2009 01:21:12 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 07 Nov 2009 01:21:12 GMT Connection: close
![]() プルサーマル 安全を心がけ軌道に乗せよ(11月7日付・読売社説)ウラン資源を有効活用する核燃料サイクルがようやく一歩を踏み出す。安全を確認しながら着実に推進すべきだ。 佐賀県の九州電力玄海原子力発電所3号機で、使用済み燃料を再処理したプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)を燃料に使う「プルサーマル」の試運転が始まった。 問題がなければ、12月2日に国内初の営業運転に入る。 プルサーマルは、核燃料サイクルの柱となる高速増殖炉の実用化に向け、技術の確立などの観点から極めて重要だ。 核拡散を防ぐため、余剰なプルトニウムを保持しないという、安全保障面からも欠かせない政策といえよう。 鳩山内閣が掲げる温室効果ガス排出の大幅削減を実現するためにも、原発の活用は重要だ。政府は積極的に支援する必要がある。 プルサーマルは当初、1999年に関西電力と東京電力が先陣を切る予定だった。 しかし、関電が燃料の加工を発注した英国企業で検査データの改ざんが発覚、東電でも定期点検記録の改ざんがわかり、いずれも計画は一時的に頓挫した。実現は10年遅れ、九電が先頭に押し出された形となった。 当初は、10年度までに国内の原発16〜18基で実施する計画だった。ところが、国の許可や地元の了解を得た原発が半数程度にとどまったことで、電気事業連合会は今年6月、計画達成を15年度まで最長5年間延期すると発表した。 高速増殖炉計画は、原型炉の「もんじゅ」が95年のナトリウム漏れ事故の後、14年間運転停止を余儀なくされている。 実用化は2050年ごろの見通しで、それまでの間は、プルサーマルが計画を担うことになる。 反原発派は依然、プルサーマルの安全性を疑問視している。しかし、普通の原発でもウランの一部がプルトニウムなどに変化し、プルサーマルと似た現象が起きているのが実態である。 海外では60年代から実施され、大きなトラブルもなく運転されている。電力各社はこうした点を丁寧に国民に説明すべきである。 九電に続き四国、中部、関西の3電力が10年度中にプルサーマルを予定している。電源開発が青森県に建設中の大間原発では、全燃料にMOXを用いる「フルMOX」運転を14年に開始する計画だ。 事故や不具合で信頼を失わないよう、電力各社は慎重な運転を心がけて欲しい。 (2009年11月7日01時36分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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