発言小町
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１０月２９日付 よみうり寸評〈サスペンスドラマのような一日〉女は自らのブログにそう書き込んでいたそうだ。だが記事を読めば読むほど、こちらが「サスペンスのよう」と思ってしまう◆詐欺罪で起訴された東京都内の３４歳の女の周辺で、男性の不審な死が相次いでいる事件のことだ。何とも不気味な話である◆女が訪問ヘルパーとして出入りしていた８０歳の男性は、自宅の火災後に遺体で見つかった。交際していた４１歳の男性は、駐車場の車中で死亡していた。ほかに複数の男性の不審死が浮上している◆女は火災の数時間前まで８０歳の男性宅にいたという。ブログには「色々なところから事情を聞かれて、サスペンスドラマのような一日だった」と書き込んだ◆サスペンス小説なら、結末を知るため飛ばし読みをすることができる。テレビの２時間ドラマなら、最後には犯人が分かる。だが、実際の事件はそうはいかない◆警察は事実の裏付けを地道に一つ一つ積み上げていくしかない。闇は深そうだ。慎重な捜査で全容解明を期待したい。 （2009年10月29日14時04分 読売新聞）
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