HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 57012 Content-Type: text/html ETag: "1015aa-111f-abca3c80" Expires: Wed, 28 Oct 2009 23:21:15 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 28 Oct 2009 23:21:15 GMT Connection: close 10月28日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



現在位置は
です

本文です

10月28日付 よみうり寸評

 小さな子どもを抱えた家庭はさぞかし心配なことだろう。感染が急拡大している新型インフルエンザのことだ◆ほとんどの人は感染しても軽い症状で済む。重症になるのはほんの一部だが、その重症が未成年者に多い。特に未成年者の「脳症」が相次いでいる◆発熱の当日か数日後に意識が怪しくなる。両親のことが分からない、意味不明なことを言う、怒り出す、泣き出す……。けいれんを伴うこともある。死亡したり、後遺症が残ったりすることもあり、早期の治療が必要だ◆国立感染症研究所によると、「新型」による脳症はこの3か月で計50人にのぼる。発症は7歳をピークにその前後が多い◆海外でも未成年者は重症例が多く、日本ウイルス学会などはワクチン接種を急げ、と訴えている。ただ、ワクチンは足りず、政府の接種順位で7歳児を含む小学低学年は年末以降だ◆原則2回のワクチン接種は成人なら1回でも十分で工夫すれば脳症の危険年齢に早く接種できる、という意見も出ている。早急な検討を望む。

2009年10月28日14時00分  読売新聞)
現在位置は
です