
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 58222 Content-Type: text/html ETag: "39622f-15d3-cbad7a40" Expires: Mon, 26 Oct 2009 20:21:12 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 26 Oct 2009 20:21:12 GMT Connection: close
![]() 活字文化の日 子供の言語力を向上させよう(10月27日付・読売社説)5月に刊行された村上春樹氏の長編小説「1Q84」が、200万部を超えるベストセラーになっている。 様々な立場からこれを読み解く解説書が相次いで刊行され、執筆中と言われる続編への関心も高まっている。「本離れ」が指摘されているが、活字文化の魅力はまだまだ健在だ。 きょうから読書週間が始まる。初日は「文字・活字文化の日」と定められている。静かにふける秋の夜、じっくりと本と向き合うのも有意義な過ごし方だろう。 最近は電子書籍の利用者も増えている。読売新聞の世論調査によると、「利用したことがある」が8%、「電子書籍の普及が読書人口の拡大につながると思う」は44%に上った。 グーグル社は世界中の書籍をデータベース化し、電子書籍として販売する計画を進めている。 ネット配信された電子書籍を簡単に印刷製本するコピー機型マシンの開発メーカーとも提携した。電子書籍を紙の本の形で提供する新しいビジネスに着手する。 国立国会図書館の長尾真館長も日本版電子図書館構想を私案として提示した。国会図書館の蔵書のデジタルデータを第三者機関を通じて利用者に有料配信し、利益は出版社などに還元する内容だ。 多様なスタイルの読書が可能な時代が訪れようとしている。 読書活動への機運が高まる中、来年を「国民読書年」とする国会決議も昨年採択された。 出版・新聞界の代表や財界人、国会議員らで組織する文字・活字文化推進機構では、子供の言語力向上を、国民読書年の運動の一つの大きな柱として掲げた。 読書活動は、子供たちの考える力や読解力を育んでいく上でも欠かせない。多感な時期に出会った書物は、その後の生き方や考え方に大きな影響を与えるだろう。 学校図書館の改善も課題だ。図書館に常駐する学校司書を配置している学校は、全国の小中高校の約40%に過ぎない。読まれない古い本が雑然と置かれ、決められた利用時間以外は施錠されている学校図書館も少なくない。 島根県では今年度、市町村が採用する学校司書やボランティアの人件費の一部を県が負担し、小中学校の97%に学校司書らを配置した。図書館を利用する児童生徒が急増したという。 子供たちの関心を引く質の高い本を、授業内容とも関連付けて紹介していけば、本好きの子もおのずと増えていくことだろう。 (2009年10月27日01時09分 読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。
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