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10月23日付 よみうり寸評

 山の頂上に「官」の旗、ふもとには「民」の旗。その山をカメが登っている。カメは郵便の「〒」マークのついた袋を頂上目指して押し上げようとしている◆きのうの本紙朝刊の政治漫画。エトキは〈流れに逆らってる?〉。日本郵政の社長人事の話だ。西川善文氏の後任は元大蔵事務次官の斎藤次郎氏で決着した◆「ミスター大蔵省」と呼ばれたかつての大物官僚の復権だ。〈脱官僚依存〉が鳩山新政権の旗印ではなかったか。民主党は〈天下り〉を徹底批判してきたのではなかったか◆斎藤氏は退官して14年、天下り批判は当たらないとはいうが、民主党が野党時代に日銀総裁人事で財務省出身者に極めて強く抵抗したことも思う◆出自より実力本位の選考はいいとしても、内閣の旗印と党の過去を思うと釈然としない。一貫性がなく、ご都合主義か。郵政民営化の見直しは「官」への後戻りにも見える◆新しい日本郵政の見直しに民業圧迫などの懸念はないか。政治漫画の目と同じように見た人は少なくないだろう。

2009年10月23日13時47分  読売新聞)
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